物質の性質(酸性・アルカリ性)を示す「PH」というものがあります。
「7」が中性で、低くなると酸性、高くなるとアルカリ性を示します。
体のPHは、血液7.4 唾液6.4 胃液1.2 腸液5.8 尿6.4のそれぞれ異なるPHで体の機能を保っています。
これらのPHが保たれているときが一番「健康」だと言われています。
このPHだと消化器の健康や体力を維持できて、心血管疾患やガン、糖尿病、肥満、肝臓病、関節炎、免疫不全、体の早期老化といったリスクを減らしてくれます。
ただ最近はこのPHを保てない方が増えています。
酸性に傾くと、ミネラルバランスも崩れ身体が酸化していきます。
その結果、【ガン】【糖尿病】【アレルギー】などの病気に繋がっていきます。
酸性に傾く要因
①環境問題
「酸性雨」の問題が体の酸性化に関係しています。
酸性雨は自動車の排気ガスや工場からの有毒ガが雲となり、それを含んだ強い酸性の雨が降ることを言います。
最近は、中国から雲がより強い酸性雨を降らせています。
直接酸性雨を浴びての影響よりも、私たちの飲む水や食物に影響しています。
そして、栄養を気にして摂っている野菜にも影響を受けています。
野菜育てる土壌が酸性化してしまい、ほとんどミネラル分がなくなっているのです。
有機野菜、無農薬野菜でも土壌が悪ければ、良い野菜は育ちません。
本来アルカリ性のはずの野菜やお米が酸性化して、体の不調の要因となっています。
酸性した土壌を解決する画期的な農法があります。
「ピロール農法」と言われるものです。
”ピロール農法の最大の特徴は、“土の中で酸素を放出する”という点です。地球上の酸素を作り出した「らん藻」(シアノバクテリア)を活用する農法です。
従来の農法は、微生物が土の中で酸素を使って有機物を分解することで生活し、その結果、二酸化炭素を放出します。従って、土の中の酸素が欠乏しがちとなり根腐れなどが起きやすくなります。
ピロール農法は、光合成を行うらん藻を土の中に繁茂させ、そのらん藻が二酸化炭素を吸収して酸素を土の中に産み出すことで、「酸素欠乏」という問題点を克服した農法です。
そして同時に、土の中の微生物も豊になります。
増えたらん藻や微生物は、ビタミンなどの様々な有用な物質を土壌中に供給すると同時に、「農薬」などの分解・浄化も行います。”
この方法だと、土壌の汚染された物質(トリハロメタン、ダイオキシン、酸性雨、残留農薬)などを分解して減らしていきます。
②食生活の乱れ
酸性食品の摂取が問題になります。
・食品添加物、加工品
・ジュース、清涼飲料水
・お酒
・肉類
・スイーツ、お菓子
・お米、パン、小麦製品
まずは、これらの食品を減らすことから始めましょう!
そして、アルカリ食品を積極的に摂るようにしてください。
野菜、果物、海藻、きのこ、豆類などです。
ただ、野菜や果物は土壌の悪化により、40年前と比べると栄養素が10分の1、20分の1と言われております。
ピロール農法の野菜やお米はミネラルも豊富です。
「土壌が野菜の栄養素に影響を与えている」ということです。
食べる物の選択を意識することが、酸性体質を防ぎ健康へと繋がっていきます。